不眠症について
不眠症について
不眠症の代表的な症状は次のとおりです。
- 入眠困難(寝つきが悪い)
- 中途覚醒(眠りが浅い、途中で目がさめる)
- 早期覚醒(朝早くに目がさめてしまう)
- 睡眠の質が悪い(寝たのにすっきりしない)
また、夜間に眠れないことによって、疲労感や、集中力・記憶力の低下、日中の眠気、睡眠不足による体調不良、睡眠についての心配や悩みを抱える病気とされています。
60歳以上では、3人に1人が睡眠で悩みを抱えています。
生活スタイルが複雑で夜勤がある人や、学生生活のうちに夜型の生活になり寝つきが悪くなったり、日常生活でのストレスが原因だったり、うつ症状だったり、と複雑に要因が絡み合っています。厚生省によれば、日本人を対象とした調査では、5人に1人が「何らかの不眠がある」、「睡眠で休養がとれていない」と回答しています。また加齢とともに増加し、60歳以上では、3人に1人が睡眠で悩みを抱えています。
現在は睡眠薬の選択肢が増えました。
睡眠薬を使うと、やめられなくなる、どんどん量が増えるなど心配されている方も居られると思います。昨今は、従来のお薬に加えて、依存性の少ないお薬(メラトニン受容体作動薬やオレキシン受容体拮抗薬)も増え、睡眠薬の選択肢が増えました。
また、不眠でつらいときには我慢せずある程度の睡眠薬は使用しても良いと思います。不眠症状が改善したら、ゆっくりと減薬していけば良いのです。
当院での治療
生活にリズムをつける、睡眠時間にこだわらない、太陽の光を浴びる、適度の運動、などの薬剤に頼らない方法でも不眠の症状が続く場合には、症状にあった睡眠薬を用いた薬物療法を併用して治療を行ないます。
文責
ほその内科おなかクリニック
院長 細野 智子
- 医学博士
- 日本消化器内視鏡学会専門医
- 日本消化器病学会専門医
- 日本消化管学会胃腸科専門医
- 日本がん治療認定医機構がん治療認定医
- 日本内科学会認定内科医
- 緩和ケア講習会修了
- 日本泌尿器科学会専門医(〜平成29年)