こんにちは。
ほその内科おなかクリニック院長の細野です。
今年の冬は本当に寒いですね。皆さまお身体ご自愛くださいね。
また今年も気づけばもう2月。またもや今年1回目のブログ更新です。
今回は、当院の内視鏡検査実績のご報告です。
内視鏡検査件数
昨年は胃カメラ・大腸カメラを合わせて1291件の内視鏡検査を行いました。全患者さん、細野が検査を対応させて頂きました。
一昨年より予約が最長5週後以降になってしまう事が悩みでしたので、昨年のブログでもお知らせ致しましたが、日曜日の胃カメラ枠を大幅に増やしました。平日には大腸カメラの枠を増やすことでできる限りご希望に応えられるよう対応させて頂きました。
内視鏡希望の患者さんが多く来て下さることは、「おなか」クリニックとしては本当に感謝の気持ちでいっぱいです。
一方で「質を下げない」内視鏡としてはこの件数が私の体力的には上限です。今年は1200~1300件を目標に、引き続き「小さな病変も見落とさない」「患者さんがしんどくない」カメラ検査を心がけていこうと思います。
開業から現在までの胃カメラ時の悪性腫瘍発見率は1.18%でした。
2024年に限った集計では、がん(悪性腫瘍)発見率は1.17%でした。どうやら当院へ来られる患者さんの母集団で細野が胃カメラ検査を行った際の発見率は1%強であるという事が判明しました。毎年変わらないという事は、安定した技術を提供できていると考えて良いと思います。
また、2024年も約10㎜以下のピロリ菌陰性未分化がん(印環細胞がん:見つかりにくく進行するとスキルス胃癌になるタイプ)が3例おられました。
悪性腫瘍の発見率は、日本消化器がん検診学会の内視鏡検診全国集計はだいたい毎年0.2~0.3%ですので、病院を受診される方と検診の方を一概には比較できませんが丁寧な内視鏡検査の結果がでているかと思います。
進行胃がんを強く疑う方は、総合病院へ直接ご紹介していることもあり当院内視鏡検査での進行胃・食道がんの割合は少なくなっております。
大腸カメラは盲腸到達率(検査完遂率)100%、ポリープ切除後の後出血1例でした。
大腸カメラは昨年は439人の方を検査致しましたが、盲腸到達率(検査完遂率)は100%でした。ポリープ切除後の後出血は1例あり、翌日止血目的の内視鏡検査を行いましたが検査時には自然止血していました。出血部位は結果として大腸癌に変化している10㎜超のポリープ切除部位でした(ポリープ切除術にて癌は根治)。
ポリープ径が10㎜を超えてきますとポリープ切除時には出血をしていなくても、帰宅後~翌日などに出血する後出血率がやや高くなります(一般的には後出血率は約1%です)。
そのため、10㎜程度のポリープの場合は病院を紹介し入院での切除をお勧めするか、当院で日帰り手術を行うかは悩みどころです。当院では開院以来初めての後出血例ではありましたが、ポリープ切除を行う限りは後出血「0」という訳にはいきませんので、都度しっかり対応していこうと思います。
2024年は直腸カルチノイド(準悪性)が2例、平滑筋腫が1例と2023年に引き続き粘膜下腫瘍が多くなりました。
病状から進行した大腸がんを疑う場合は、早く治療につなげるために直接総合病院へご紹介しておりますので、当院内視鏡での大腸がんは早期がんが多くなっています。
今年も、丁寧で正確な内視鏡診療を心がけていきたいと思います。
胃カメラ・大腸カメラ画像集
当院で行なった内視鏡検査の画像も掲載許可を頂いたものをホームページに公開しております。
病気や検査のご参考にされてください。